色々な人の活動や表現に触れていく中で、「自分らしさってなんだろう?」と思うことが多々あります。個人で動いていると「自分の強み」みたいなものが突出していないといけないんだろうな…とも思います。
でも…と、ふと足を止めて、周りを見渡してみると皆色んなことに躓き、落ち込み、そこから這い上がろうと必死にやっているのが見えてきます。自分を極限まで追い込んで、ガーッと仕事をすることも大事です。でも、時はにひと一呼吸置いて、落ち着いて周りを見渡すことも大事ですよね。
この1年は、そんなことに気づかされました。必死に走ってきた道を、ふと落ち着いて振り返ってみると「あれ?なんであんなところで躓いたんだろう?」と思わされます。集中しているという前向きな解釈も出来ますが、個人的には視野が狭くなっていたな、と。
自分を大きく見せよう。とは思いませんが、頂いているお仕事を全力で取り組んで、結果を出そう!という想いが、ちょっと肩に力が入り過ぎてしまうスタイルに繋がっていたんだな。と12月を迎えて改めて思います。
そんなに自分が気張らなくても、周りでサポートしてくれる人はいるし、応援してくれる人もいる。理解してくれる人、愛してくれる人も沢山いるよな…と。
そんな想いから、12月のMULTIFACEの新デザインは生まれました。
JUST BE YOU
今月のタイトルは「JUST BE YOU」です。意味としては「あなたらしく」とか「そのままのあなたで良いよ」というところでしょうか。
重箱の隅をつつくような批判、非難は沢山あるのに「あなたはそのままで十分に価値があるんだよ」って言葉は世の中に多くありません。それって、なんかおかしいよな。なんか、寂しいよな。って思ったんです。
もちろん、自分自身で「こういう風になりたい」とか「ここを変えたい」って思っている人もいると思います。でも、素顔のあなたも素敵なんじゃない?というメッセージを伝えたくて今回は書きました。
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、「愛されるに値しない人間」というのは居ないと思っています。どんな人にでも、愛してくれる人がいるんじゃないかと思います。それはもしかしたら、私がこの33年間人に恵まれて来ただけかもしれません。現在進行形で「愛されている」と感じられない人もいるかもしれません。
でも…理想論かもしれませんが、せめて自分だけは自分を信じて、愛してあげませんか?自分とした約束を破らず守るから自信が生まれます。じゃあ、自分を愛するには??これは私もまだまだな段階だと思っていますが、ここ最近は自分で「俺、よくやってんな」って褒めて、認めるようにしています。
今までなら、同年代の個人事業主仲間と比べて「俺なんてまだまだだ…」とか「もっと頑張らなくちゃ」という思考になってました。その感情が決して悪いわけではないです。その悔しさが頑張るための原動力にもなりますから。でも、その感情だけでは頑張り続けることが出来ないと、この年齢になって気づきました。
だからこそ、今この2021年最後の月にこのデザインをリリースしました。「あんまり気張るなよ」というメッセージを自分にも、私の周りの人たちにも言葉でも、衣服でも伝えたい、そして着た人が「これが自分だもん!」と胸を張って仕事やプレイベートを楽しんで欲しいなと思って描きました。
今回、街の壁に描かれているスプレーアートのようなデザインにしました。正直、昔は「なんでこんなところに落書きするんだろう?変なの。」という偏見にも似た見方をしていました。でも、年齢を重ねるごとに「あぁ、これは一種の感情表現方法なんじゃない?」と思うようになりました。何かキッカケがあったわけでは無いんですが、ふとこのデザインを描きながら思ったんです。
スプレーアートを精力的に行なっている方の年齢層は分かりませんし、私の個人的な想像にはなりますが、きっと自己表現の場がない若者が描いているんじゃないかと思いました。今、こうして服のデザインをしてみると、僅かながら「表現する場所が欲しい!」という気持ちが理解できます。
だからこそ、スプレーアートのように描いて「こんな見た目(文体)でも良いじゃないか!」というメッセージを伝えたかったんです。
今回は3パターン
この12月のデザインはロンT、スウェット、パーカーの3種類をご用意しました!まずはそれぞれどうぞ!
この3種に共通しているのは、ビンテージ加工を施した生地を使用していて、アメリカンっぽく見えることです。あえてラフに、気楽に着ていただけることを意識しました。
このタイプの服は若干オーバーサイズ気味になるので、少しダボっとした着方をしてもらえたら楽しめるかな?と思っています。個人的にはロンTとパーカーを買おうかなと思っています(笑)
普段はピシッとしたしっかり目の洋服を着られている方は部屋着で着ても良いですし、あえて普段着に回して「いつもと違う自分」を感じてみても良いかと思います。周りの目を気にして「これはちょっと…」と思うこともありますが、着たい服を着て自分の気持ちをアゲて暮らして行くのもイイんじゃない?という私からの提案です。
この激動の2021年を頑張って乗り越えてきたんです。少し肩の力を抜いて、「らしく」過ごす時間を作っても良いんじゃないですか?これから私もドンドン「らしさ」を全開に、「らしく」過ごして行こうと思います。
このデザインに込めた想いが強すぎて、長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
ぜひ次のデザインも楽しみにしてただけたらと思います。
もし気になる方は、paintoryから覗いてみてください。
それでは、また。
Gracias!!
その他、RT Stageではコーヒーを味わうためのデザート通販 RT Kitchenを展開しています。また、出張バリスタ(ラテアート教室)や企業様向けサービス(コンサル、技術指導等)も精力的に承っております。お気軽にお問い合わせください。